2. 5GC制御の製品化にむけて(Open Gateway)
今後の通信革命において先駆的な地位を築くための一環として、5G通信技術の中核である5GCの外部制御に焦点を当て、GSMAの Open Gateway における研究・調査を積極的に進めています。
Open Gateway を利用することにより、サービス提供者による5GCの制御が容易となり、より柔軟な5Gネットワークを利用することができると考えています。
GSMA:
https://www.gsma.com/solutions-and-impact/gsma-open-gateway/gsma-open-gateway-api-descriptions/
いくつかの国において、MNOが Open Gateway の提供を開始したことを受け、Open Gateway そのものの開発ではなく、Open Gateway の利用を容易にするOpen Gateway のクライアント機能の研究・調査を進めています。
2.1 取り組み
- Open Gatewayの調査
Open Gateway には様々な制御が定義されています。
各種制御に関する調査を行い、5G通信技術の各種制御における有効利用の検討を行っています。
現在は、リアルタイム通信品質制御(以下、Quality On Demand)を先行して調査しております。
- Quality On Demandプロトタイプの開発
Open Gateway の Quality On Demand の定義に基づき、リアルタイム通信品質の制御が可能なプロトタイプの開発を進めています。 - Quality On Demand クライアントプロトタイプの開発
Webブラウザからのアクセスや、制御のための利便性を向上させた独自API等を実装することにより、容易な通信品質の制御を実現し、新しいサービスや機能での利用を可能とします。
2.2 システム構成イメージ
2.3 ユースケース
- 高い通信品質を利用したサービス
音声通信、スポーツやコンサート等のリアルタイム配信、ゲーム(eスポーツ)等のサービスを、安定した通信品質で提供することが可能となります。
- 通信リソースの有効活用
工場等で複数の異なる通信品質が求められる場合、機器毎に最適な5Gの通信品質を利用することにより、通信リソースの有効活用が可能となります。