5. Open Gatewayクライアント(KYC)
Open Gatewayを利用したクライアントの開発に取り組んでいます。
確認用のOpen Gatewayには、国際的な通信事業者であるTelefónica, S.A.が提供するSandbox環境を活用し、本人確認を可能とするKYC機能の検証および技術的な検討を実施しています。
5.1 システム構成について
本システムは、WebブラウザまたはRESTクライアントを通じて、Open Gateway APIをより簡単に利用できる独自の「Open GatewayクライアントAPI」を介して、Open Gatewayにアクセスします。
Open Gatewayクライアントは、MySQLからログイン情報を確認後OIDC(OpenID Connect)を用いてOpen Gatewayとの認証を実施します。
認証後、KYC APIを実行し、加入者情報の取得(Fill In)、確認(Match)を行います。
5.2 システム構成イメージ
5.3 KYCを活用したサービスについて
KYCを導入することで、以下のような利便性と安全性の向上が期待できます。
- オンラインバンキングなどにおける本人確認手続きの簡素化
利用者がスムーズにサービスへアクセスできるよう、従来の煩雑な確認作業を効率化します。 - 転売防止を目的とした身元確認の強化
チケットや限定商品の不正転売を防ぐための、正確な利用者情報の取得が可能となります。
活用事例1:WEBサービスの登録をもっと簡単に!
オンラインサービスの利用開始時に求められる本人確認は重要なプロセスです。
KYCを取り入れることで、不正利用を防ぎつつ、スムーズで信頼性の高い登録体験を提供。
特にSNSやゲーム、フリマアプリなど、未成年の利用制限や不正出品対策が求められる分野で効果を発揮すると考えています。
活用事例2:限定商品の公平な販売を実現!
限定商品や抽選販売の際、不正な購入や転売対策が課題となっています。
KYCを活用すれば、電話番号などによる一意な識別と購入制限の実施が可能になり、ボットや複数アカウントを使った購入をブロック。
これにより、本当に欲しい人に商品が届く「公平な販売環境」を実現できると考えています。
活用事例3:リアルな現場でも年齢確認をスマートに
店舗や施設での年齢確認は、法律遵守と顧客対応の効率化を両立させる上で重要です。
KYCを活用すれば、リアルタイムかつ非接触で年齢確認が可能となり、現場スタッフの負担軽減と顧客満足度の向上を実現。
特に、お酒・タバコの販売やホテル宿泊、深夜営業施設などでの活用が期待されます。
5.4 関連資料
「5G通信技術への取り組み」に関するプレゼンテーション資料を、外部サイト「Speaker Deck」(スピーカーデック)にて公開しています。
ご関心のある方は、ぜひご参照ください。
URL:
https://speakerdeck.com/stellarcraft/open-gateway-5gcli-yong-henoqi-dai-tobu-an